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魅力的な子犬を選ぼう!子犬の性格の見極め方と簡単な診断方法

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魅力的な子犬を選ぼう!子犬の性格の見極め方と簡単な診断方法

魅力的な子犬を選ぼう!子犬の性格の見極め方と簡単な診断方法

子犬を家族に迎えようするときに、気になるのがその子の「性格」です。
もちろん犬種によっても性格は異なるのですが、同じ犬種であっても、性格は様々です。

いざお迎えしてみたら、思っていた性格と違う、性格の相性が良くない・・・
こんなことがあっては、これから長い時間共に生活するうえで困ってしまいます。

健康な子犬を選ぶことはもちろんですが、従順な子、人懐っこい子、おとなしい子など、飼い主さん好みの性格を見分けるには、どのような方法があるのでしょう。
子犬のうちから存在する、その子自体の性格を見極める方法をご紹介します。

 

■性格のいい子犬の条件とは?

性格のいい子犬を選ぶためには、どのような条件が存在するのでしょうか?
ここでは、子犬の性格がどのように決まっていくのかを見ていきましょう。

◇犬の性格は子犬期に形成される

子犬の成長には新生子期、移行期、社会化期、若齢期の4段階が存在します。
その中でも、性格を形成するうえで最も重要な期間が社会化期です。

社会化期は、生後約1カ月から3カ月の期間で存在します。
この時期に、子犬は様々な社会性を身に着けていきます。

人間やほかの動物に懐かせる、様々な音や物に慣れるといった社会性を身に着けさせることは、成犬になってからの性格を決める際に、とても重要です。

◇子犬期にしつけが十分にできなかった場合のリスク

子犬期にしつけが十分にできていないということは、社会性を十分に身に着けることができなかったということになります。

社会化期に人間や飼い主さん以外の第三者、ほかの動物との触れ合いがなかった場合には、その人や動物に対して恐怖心を抱くようになり、無駄吠えや攻撃的な性格の原因になりがちです。

また、雷や雨音などの自然音、掃除機や洗濯機などの家庭音、救急車などのサイレンや工事音などの雑音や騒音に慣れさせておくことも、社会化期には重要です。

 

■子犬の性格の見極め方

ペットショップやブリーダーを訪問した際に、子犬を良く観察してみると、積極的に近づいてくるタイプからマイペースな子まで、様々なタイプがいることがわかります。

ここでは、行動別からわかる性格パターンについて、詳しく見ていきましょう。

◇こちらに積極的に近づいてくるタイプ

手を差し伸べた際に、真っ先に近づいてくる子は、好奇心が旺盛です。
やんちゃで人見知りをしない傾向にあり、たくさん遊んであげたい方や多頭飼いに向いています。

その一方で、しっかりとしつけを行う必要があります。
しつけをおろそかにすると、主従関係が築きにくく、無駄吠えやほかの犬に対して飛びかかったりしてしまう傾向が見られます。

◇遠くでじっとしているタイプ

 近くに寄ってくる好奇心旺盛な子を、後ろからじっと見つめている・・・
このようなタイプは、おとなしく、賢いタイプです。

そのため、しつけをしやすく初心者向きとも言えます。
主従関係も築きやすく、飼い主さんに従順です。

◇自由なマイペースタイプ

声を掛けても、おもちゃを見せても無反応なタイプは、マイペースなタイプです。
愛犬との触れ合いも大事にしたいが、自分の時間もしっかり確保したいという飼い主さんに向いています。

しつけに関しては一癖ある場合が多く、初心者向けとは言えません。
また、協調性が乏しく気まぐれなことが多いため、主従関係はしっかり確保しておきたいタイプです。

◇周りと合わせられる協調タイプ

ほかの子犬がご飯を食べれば一緒に食べる、一緒に遊ぶ、一緒に寝る。
なにをするのもだれかと一緒。
このようなタイプは協調性が強く、甘えん坊です。

協調性が強いため、ほかの犬や動物のいる環境に馴染みやすい一方で、長時間のお留守番には適していません。

自己主張があまり強くないため、主従関係は築きやすく、しつけもしやすいでしょう。
先輩犬がきちんとしつけられていれば、自然と自分も覚えるようになります。

 ◇謙虚な控えめタイプ

周りの子犬に比べ、隅の方で座り込み、逃げようとするタイプは非常に臆病な性格です。
臆病な性格が悪いというわけでは決してなく、おとなしい性格だと言えます。
無駄吠えなどをすることが少なく、マンションやアパートで飼うことに適しています。

しつけも正しく行えば、問題なく覚えてくれるでしょう。
しかし、神経質な一面もありますので、体罰などの間違ったしつけを行うことで攻撃的な性格になってしまう場合があります。

 

■子犬を選ぶときのポイントや注意点

子犬を選ぶ際には、犬種やカラーといった見た目のほかに、どのような点に注目すれば良いのでしょうか?

ここでは、子犬を選ぶ際に必ず確認したいことや、初心者向けの性格、問題のある子犬の性格などを見ていきましょう。

◇健康状態が良いことは必須

子犬を選ぶ際に、健康状態のチェックは欠かせません。
特にペットショップで展示されている子犬は、ストレスを感じやすい環境にあるため、体調を崩してしまいがちです。
購入前にチェックしたい項目は、以下の通りです。

目:目やにが付着していないか、涙目、充血はないか、黒目に輝きがあるか

耳:耳の内側に汚れはないか、悪臭はしないか

鼻:鼻水は垂れていないか、しっとりと湿っているか(寝起きは乾いています)

口・歯:歯茎は綺麗なピンク色をしているか、強い口臭はないか、歯並びは良いか

被毛:毛並みが良く毛ヅヤはあるか、フケやダニの付着はないか、皮膚は健康的なピンク色であるか

肛門:肛門周りに汚れはないか、赤く腫れていないか

その他:食欲はあるか、下痢やくしゃみなど体調を崩していないか

◇初心者は社交的な犬が扱いやすくておすすめ

「社交的な性格」とは、社会化期にしっかりと人やほかの動物との馴れ合いができていることが条件です。

もともと人やほかの動物に対して積極的に近づいてくるタイプの子犬は、好奇心が旺盛です。
このタイプの子犬は、人やほかの動物に慣れやすく、社会化期の学習に適しています。

初めて犬を家族に迎える飼い主さんには、人に慣れやすいタイプの子を選ぶと愛犬を社交的にしつけやすく、おすすめです。

◇性格的に問題がある子犬に注意

いくら好みの犬種やカラーであっても、人を極端に怖がる、落ち着きがない、神経質に吠える子犬は注意が必要です。
このような子犬は、幼い時期に人間から虐待を受けていたり、母犬がきちんと育てることができなかったりするなどの原因が考えられます。

小さな頃にしっかりと人間や母犬の愛情をもらえなかった子犬は、成犬になっても人やほかの動物に対し恐怖心を抱き、攻撃的な性格になりがちですので注意が必要です。

 

■子犬の性格適正テスト

子犬の性格を知る方法の一つに、「キャンベルテスト」が存在します。
ここでは、キャンベルテストとはなにか、そしてどのような方法で行い、どのようなことがわかるのかなど、キャンベルテストについて詳しく見ていきます。

◇キャンベルテストとは

「キャンベルテスト」とは、子犬の性格を知るための適正テストのことです。
ウィリアム・E・キャンベル氏が提案している子犬の性格適正テストで、犬の支配性、従属性、独立性などの強さを診断します。

ペット先進国であるアメリカでは、比較的ポピュラーな診断テストです。
キャンベルテストを行う時期は、生後5週から7週の間が適正とされています。
簡単なテストですので、子犬を購入する前に機会があれば行ってみると良いでしょう。

また、キャンベルテストの結果はおおまかなものですので、この診断結果で100%性格がわかるわけでありません。

◇キャンベルテストの具体的な手順

キャンベルテストを行う際には、子犬の気が散るものがない環境で行うことが条件です。
テストは5つ存在し、その結果をdd、d、i、s、ssに分類し、一番近いものを選択します。
最終的に、当てはまった項目の多さで、診断結果がわかります。

それでは、さっそく以下の5つの項目を実践してみましょう。
飼い主さんは指定された行動をし、それに対し子犬がとった行動に近いものを選んでチェックをしていきましょう。

◇テスト1:「社会性に対する興味」のテスト

飼い主さんがとる行動:子犬から少し離れた場所にしゃがみ、軽く手を鳴らす

子犬の行動

dd:尾を上げる・すぐに近づく・飛びついて手を噛む

d:尾を上げる・すぐに近づく・前足を出す

s:尾を下げる・すぐに近づく

ss:尾を上げる・戸惑いがちに近づく・飛びついて手を噛む

i:全く近寄ってこない

◇テスト2:「人についてくる性質」のテスト

飼い主さんがとる行動:立ち上がり、子犬の周りを歩いてみる

子犬の行動

dd:尾を上げる・すぐについてくる・足を噛む

d:尾を上げる・すぐについてくる・足にまとわりつく

s:尾を下げる・すぐについてくる

ss:尾を上げる・ためらうがついてくる

i:全くついてこない・立ち去る

◇テスト3:「束縛され際の支配性」のテスト

飼い主さんがとる行動:子犬を優しく仰向けに寝かせ、手を胸に当て30秒間そのまま押さえる

子犬の行動

dd:激しく暴れる・足をばたつかせる・噛む

d:激しく暴れる・足をばたつかせる

s:暴れる・その後静かになる

ss:静かにしている・手を舐める

◇テスト4:「社会性における支配性」のテスト

飼い主さんがとる行動:子犬を正面に座らせ、首や背中、肩を約30秒間優しくなでる

子犬の行動

dd:飛び上がる・前足を出す・噛む・うなる

d:飛び上がる・前足を出す

s:体をくねらせる・手を舐める

ss:ひっくりかえる・手を舐める

i:どこかに行ってしまう

◇テスト5:「持ち上げられた際の支配性」のテスト

飼い主さんがとる行動:子犬の胸の下に優しく手を入れ、床から離す感じで約30秒間持ち上げる

子犬の行動

dd:激しく暴れる・噛む・うなる

d:激しく暴れる

s:暴れる・その後静かになる・手を舐める

ss:静かに手を舐める

 

以上で診断テストは終了です。

つづいて、結果について詳しく見ていきましょう。

◇診断結果の見方について

 結果としては、ddが多いほど支配性が強く、ssが多いほど従属性が高い子犬と判断することができます。

dd:支配性が非常に強い

d:支配性が強い

ss:従属性が非常に強い

s:従属性が強い

i:独立心が強い

つまり、dd、dが多い犬ほどやんちゃであり、しっかりとしたしつけが必要になってきます。
対してssやsが多い犬は、おとなしく飼いやすい犬であると言えます。

結果1:ddが2つ以上、かつdが1つ以上

このタイプは、支配性がとても強いタイプです。
そのため、扱いが難しく、初心者には不向きなタイプと言えるでしょう。

結果2:ddが1つ、かつdが3つ以上

結果1よりは支配性が強くないものの、並以上の支配性を持っているため、少々扱いが難しいタイプだと言えます。

結果3:sが3つ以上

このタイプは一般的な飼い犬に適した性格だと言えます。
初心者でも飼いやすいタイプです。

結果4:ssが2つ以上

とても従順な性格です。
しかし、その一方で厳しく叱ることで恐怖心を持ちやすい一面もあります。
叱るよことは極力避け、しっかりと褒め、優しく扱うことが大切です。

結果5:iに当てはまる

一般的な飼い犬に近い性格です。
しかし、ddが一つ以上当てはまった場合には、主従関係をしっかり確保し、しっかりとしつけをすることが必要です。
しつけをおろそかにすると、立場が逆転してしまい、言うことをきかなくなってしまいがちです。

 

■まとめ

子犬の性格は、生後1カ月から3カ月の間にある社会化期での生活環境で、大きく左右されます。
この時期には、飼い主さんを始めとする人間やほかの動物に慣れさせることや、様々な物や音を経験させることで、社会性を学ばせます。
社会化期にこのような経験がきちんとできなかった場合には、社会性に乏しくなり、人間やほかの動物、物音などに対し恐怖心を抱き、攻撃的な性格になってしまう場合があります。

ペットショップやブリーダーなど、子犬のいる場所に訪問した際には、子犬の様々な行動パターンから、おおよその性格を判断することができます。
健康チェックはもちろんですが、子犬の行動パターンも良く観察してみることをおすすめします。

また、子犬の性格を見極める方法の一つに、「キャンベルテスト」と呼ばれる性格適正テストが存在します。
このテストでは、子犬のおおよその支配性、従属性などがわかります。
簡単に行えるテストですので、ぜひ子犬をお迎えする前に実践し、自分に合った性格かどうかを見極める判断材料の一つにしてみてください。

犬の性格は、生活環境によっても異なります。
いくら子犬の頃にいい性格であっても、その後の生活環境が粗悪なものでは、性格が悪くなってしまう可能性もあります。
私達飼い主は、成犬になってからも、愛犬が良い性格を維持できるように務める必要がありますね。

 

 

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